2014年2月6日木曜日

木下黄太ウクライナ報告会 in 大分

【受付】3月1日(土)14時30分~
【開演】15時~17時30分
【場所】コンパルホール4F:400会議室
【定員】100名(禁煙) ※ 先着 100名様 限定
【参加費】 1000円 ( 事前振込み制です。)
※託児あり(2歳~)定員25名
※2歳未満のお子様は保護者1名につき1人まで膝上可
☆参加予約☆⇒ oita0301(a)gmail.com  (a)を@に変えて送信してください。
「大分ウクライナ報告会」
 ①(代表者)氏名 ②連絡先(電話番号) ③参加人数 ④託児の有無(名・年齢・性別・人数)
 をお知らせください。折り返し詳細をご連絡いたします。
アクセス・駐車場⇒ http://www.compalhall.jp/access.html
主催 「大地と子どもの未来を考える会」


妻もママも嫁もしている期間は、自分の時間なんて、トイレやお風呂もままならないほどしかないのに、大切な家族の、安全のための手間ひまは、ますます必要になってしまった昨今。
3.11から3年が経ち、危機感も薄れてきてしまっている。でも、未だに「事故」は継続中…。

放射能防御プロジェクトの木下黄太氏が、チェルノブイリ事故後27年経ったウクライナを取材され、日本各地で、映像を伴う貴重な報告会が行われています。私たちは、長年にわたり深刻な被害の続くウクライナの「今」を知り、前回(1年3ヶ月前の講演)の日本の状況(主に首都圏の汚染について)を踏まえた更に深刻な現実から、どう対処していくのかを考え続け、行動します。

あるお母さんの言葉です。『息子が小学生の時に見ていた図鑑に、「もしチェルノブイリのような事故が起きたら、せまい日本は人が住めなくなってしまう。事故は絶対にあってはならない。」とありました。なのに、今、大丈夫と言い出すのはおかしい。』

ウクライナ政府報告書(2011年4月チェルノブイリ25周年国際科学会議資料)には、『小児期の被曝、とりわけ8~12歳の年齢での被曝は、網膜の血管障害のリスクが高かった。』『もっとも危険な年齢区分は、8~12歳および思春期(12-15,16歳)ということが証明された。』等とあります。

そして…ある家庭での様子です。「チェルノブイリでは椎茸は絶対禁止だったの。セシウムが凄く高くて。日本はそれを子どもの給食に使うことに決めたんだよ。だから、(放射性物質を特に吸収しやすい性質のキノコ類は)食べられないよ。」と、話した時の子どもの驚いた顔…。「何で捨てないの?」「そうよね、そう思うのが当たり前よね…酷い大人ばかりの日本でごめんなさい。」

放射性物質は、化学的反応により常識で理解されやすい他の一般的な毒物とは性質が異なり、細胞や生物の設計図である遺伝子を「ジワジワ」痛めつける、遅効性の毒物です。アルファ線であるプルトニウムの放射する電流の値は、細胞と細胞が結び付くための電流の値の51万倍もの力です。ベータ線は、体の中で1cmほど飛びますが、その1cmの間に、2万5,000個もの分子を切断してしまいます。

食品添加物や農薬、フッ素やワクチン、重金属や遺伝子組み換え食品などの危険性は知っていても、このように化学的毒性よりも放射能による物理的な毒性の方が、より問題であるということは、残念ながら、ほとんど理解されていません。

問題は、空気や飲食物を経由して放射性物質を体内に取り込む事で、「浴びる」よりも「取り込む」事が、より大きな健康問題となっているのが、収束もしないままに、原発事故後3年も経ってしまった現状なのです。

体に取り込む可能性のある放射性物質の種類は、同位体を含めると約3,000種類にもおよび、様々な観点からのリスクレベルは、それぞれに異なるにもかかわらず、NaIシンチレーション式検出器を用いた一般的な放射能検査では、放射性セシウム(セシウム134及びセシウム137)と、放射性ヨウ素(ヨウ素131)の、ガンマ線だけが、測定されています。例えば、よく耳にする「放射性セシウム」は、健康への影響を低く見せようとする報道が目立ちますが、ガンマ線とともに更に危険なベータ線も発せられるため、検査結果の数値以上に、注意が必要な核種です。

 放射線防護協会は、『乳児・子ども・青少年に対しては、1キログラムあたり4ベクレル(Bq)以上の セシウム137 を含む飲食物を、与えないよう推奨されるべきである。』と提言しています。それに比べて、日本の原発事故後の一般食品の基準は、25倍の100ベクレル(=現行法の下、管理資格を持つ専門職が厳重に管理している放射性廃棄物と同等の汚染)。乳児用食品であっても、約13倍にもあたる50ベクレルです。また、検出が難しいと言う理由で、ほとんど公表されていない放射性ストロンチウムは、カルシウムと類似した化学的性質を有するために骨に取り込まれ、体外への排出が困難です。より危険なこの物質は、カルシウム豊富な食品に、多く含まれています。(※放射性ストロンチウムやプルトニウムの検査は、高額なゲルマニウム半導体検出器でもできません。)

 今や私たちは、吸い込む空気や、皮膚や粘膜に触れるもの、口にする農水産物が、どこで採れた(生産された)ものであるのか等について、注意して慎重に生活しなければ、近い将来の健康さえも守ることができなくなってしまいました。汚染された空気・土・水・その他物質と接していた産物は、少なからずそれらを含んでおり、先に述べたように、精密に検査されていない現状では、信用すべき値はありません。

 どうか子どもたちのいのちのために、テレビや新聞では報道されない、日本の現状を知ってください。そして、伴に考え、それぞれの善さで、それぞれのお立場で、それぞれの日常の中で、出来るだけの行動を、お願いできませんでしょうか。

 最後に、ドイツの、放射線防護協会の会長である Dr. セバスチャン・プフルークバイル博士の言葉の一部をご紹介します。『放射線防護協会は、日本の市民の皆さんに懇望します。できる限りの専門知識を早急に身につけてください。』『放射線防護協会は、日本の科学者たちに懇望します。どうか日本の市民の側に立ってください。そして、放射線とは何か、それがどんなダメージを引き起こすかを、市民の皆さんに説明してください。』(2011年11月27日 ベルリンにて)

 「3月1日(土)ウクライナ報告会 in 大分」に寄せて
  大地と子どもの未来を考える会 代表 後藤久美子

2013年12月27日金曜日

◆冬休みのお勉強会◆

学童期のお子様のいらっしゃるご家庭は冬休みもおつかれさまで^^

スライドも更にリニューアルして、◆冬休みのお勉強会◆をご用意しました。
今回は4日8回スタンバイOKです。ご都合よい日時にご参加ください。
【こちらの会をご存じない方も、どなたでもご参加いただけます。】
伝えたいお友達とご一緒に、子どもたちの命にかかわることですので、どうか遠慮なく、代表の後藤宅にいらっしゃってください。
(絵本やおもちゃ、子供用DVDも準備していますので、お子様連れでも大丈夫です。)

絶望とも思える世の中ですが、努めて選べば希望はちゃんとあります。多くの方にその「生きる」「活きる」選択肢を広げて欲しいという思いで、お話をさせていただいています。

【「九州だから」「移住したから」「自分なりに情報収集できているから」…安心の3年目と言われる今だからわかってきた、放射能とフクシマのこと。残された時を、大人としてどう生きますか?】という内容で、【基礎+最新情報のスライド(前回から更にリニューアル)解説120分と質問や座談など30分】になります。

◆12月29日(日) 9時30分~12時00分、 13時30分~16時00分
◆12月30日(月) なし
◆12月31日(火) 9時30分~12時00分、 13時30分~16時00分
◆ 1月 1日(水)  なし
◆ 1月 2日(木)  なし
◆ 1月 3日(金) 9時30分~12時00分、 13時30分~16時00分
◆ 1月 4日(土) なし
◆ 1月 5日(日) 9時30分~12時00分、 13時30分~16時00分

後藤宅をご存じない方は、お問い合わせくださいm(_ _)m
お問い合わせはこちら

代表 後藤久美子

2013年6月26日水曜日

一応代表の後藤です。

ここもはじめて自分で更新しました…^^;ってコピペしただけですけどっ。
ご訪問ありがとうございます☆。


2013年6月19日水曜日

【報告】

太平洋セメント大分工場、津久見市議会、津久見市役所(健康推進課・環境保全課)、大分県庁(健康対策課・環境保全課)へ、受け入れていただき易いよう、受け取る側に威圧感のないかたちで要望書を届けて参りました。

 


太平洋セメントの方へは、「内部被曝が適正に考慮されていない国や県の基準では、お互いに心配なので、独自で検査・公表してもらえませんか?」ということを理解・検討してもらえることができました。

 大分県健康対策課の方は、あの甲斐先生監修のパンフレットにも携わった方で、「パンフレットについてもお叱りをうけました…そうなんですか…」と。

 その他の部署でも、お会いできた担当者様方とは、それぞれに大変良い感じで思いがけず長くお話することができ、人として皆で一緒に考えるべき大きな大きな問題であるという理解をしてくださった感もあり、温かかったです。

 ご協力いただいた多くの皆様へ感謝申し上げます。

 夜の会議でも、この流れで地元津久見の方々も動きやすくなったと喜んでいただけました。


 以下は、提出した要望書の例です↓



平成25年6月19日
大分県知事 広瀬 勝貞 様
(総務部 健康対策課 気付)
           「大地と子どもの未来を考える会」
代表 後藤久美子(公印省略)

前略 日ごろより地域の発展と安心・安全にご尽力くださり有難うございます。
私たち「大地と子どもの未来を考える会」は、東日本大震災以降、大分県民と関東を含む被災地からの避難・移住者を中心に設立された、大分県内外の約300名(関連ネットワークによる約1500名)の情報共有の場です。本来、ささやかな望みであるはずの「安心して暮らしたい・安心して子育てしたい」という望みが、この約2年の間の国政の迷走と、なにより放射能被害のために大変困難になってしまったという受け入れがたい現実に、人として、親として、敢えて向き合い、互いに励ましあいながら、日々協力して学んでおります。
さて、今日現在も原子力緊急事態宣言は解除されておらず、今なお、放射能が絶えず流出し続けています。そして、それまでは放射性廃棄物として厳重に管理されていたものと同様に汚染された空気や水、食物が、政府により(内部被曝の危険性が適正に考慮されていない基準を根拠に)安全だとされ、すでに2年以上が経過いたしました。
幸い、昨年からのメディアの皆さん、議員の方々と全世界の有志の方々のおかげで、大分県民の危機意識は高まりつつあるので、九州・大分県の水や食べ物を子どもたちに、また、できれば最も危険とされる吸気被曝も最小限に抑えたいと、大分県の美しい海や山のある環境で保養をさせたい・移住したいという願いで東日本からの避難・移住の件数はますます増えつつあります。
避難者達は地震や津波が怖くて避難してきたのではありません。ガレキや汚染ゴミの焼却のために、汚染された空気や蓄積された汚染土壌や埃、雨などによる放射性物質の吸入や経皮吸収、飲食などに因るものと日々ますます確信するような、診察や検査では原因不明とされてしまう、一定条件下の一様な症状(鼻血、嘔吐、めまい、下痢、結膜炎、口内炎・湿疹その他の皮膚炎、ぜんそく・アレルギー症状の悪化、関節や骨周辺の痛み、免疫力の低下による持病の重症化や感染症、腎・肝機能低下、心肺機能・血管障害の悪化や突然死の増加、などなど)を、多くの子供たちやお年寄りはじめ大人たちも頻繁に経験し普段目や耳にする報道とは異なる様々な辛い実体験から、放射能が恐ろしく放射能に殺されるとの恐怖によって、慣れ親しんだ土地から、大切なものを失い、多くを犠牲にして、必死の思いで逃げて来られています。
3年前からの、このような臨床的な経験と過去の放射能被害や公害の歴史から、内部被曝の恐ろしさとその証明の困難さを知った私たちにとっては、食品の厳選はじめ生活習慣の具体的な防衛策をとりながらの生活もすでに3年目、関東・東北からの生の声を聞いてきて、これまでに知る内部被曝の影響以上の健康被害の実態がうかがえ、より危機感を高めているところです。最近では中部・東海地方での尿中セシウムの検出さえも話題にのぼるようになりましたが、内部被曝の中でも、最も影響のある、呼吸による被曝の蓄積については、個人での防御の難しさを痛感しています。
私たちは、大分県の歴史と文化を、日本を心から愛しています。無念ながらすでに放射能汚染されていることが明白な、関東・東北地区の焼却灰をセメントにする過程でも、1000度を超える温度で気化した放射性物質の4 割は、どう防いでも空気中に拡散してしまうこともわかっています。私たちは、これまでに説明を受けたような、外部からの低線量被曝については、恐怖はありません。私たちが危惧しているのは、太平洋セメント大分工場の職員の方々と近隣の市民の方々の健康、そして、放射性物質の付着したチリ・ホコリ・PM2.5などは、より危険な小さな粒子が風や雨により、より遠方へ運ばれ、蓄積され濃縮され循環するということについてです。内部被曝の危険性から本来微量であっても監理必死・拡散ご法度であった放射能の、実害と風評被害による県民の財産と命とが、危険に晒されてしまうことについてです。これらも、これまでの各地でのガレキ焼却による影響の、市民調査などにより、更に裏づけされました。すでにデマや憶測ではなく(日本の報道では殆ど知らされませんが)数十年来の臨床による科学的なデータに基づく危惧です。そして、せめて食品からの内部被曝をせぬよう必死で九州の食材を取り寄せ、頼みの綱として生活されている、関東はじめ被災地の多くの方々の、大分県産をこれからも愛用させてもらいたいという切なる願いでもあります。
どうか今一度、皆様それぞれのお立場で、県民のこれからの安心・安全と発展の為ご賢察をお願い申し上げます。                                    草々 





    



2013年6月4日火曜日

【報告】勿来発電所(福島県)焼却灰受け入れについて大分県廃棄物対策課との交渉


大分県廃棄物対策課と勿来発電所(福島県)焼却灰受け入れについて交渉しました。


 参加者…佐伯(課長)、佐藤(課長補佐)、山下
     平岩県議、奥田臼杵市議、森脇津久見市議、
     古谷代表(津久見の海と山といのちを守る母の会)、
     後藤(大地と子どもの未来を考える会代表)
 日時…6月3日(月・昨日)13時半~14時半
 場所…大分県議会県民クラブ控え室

 まず、平岩県議が私たち命を育む親・大人としての心配・不安・不信などについて大まかに伝えてくださり、続いて森脇津久見市議による津久見市民としての具体的な質問、(事前に情報のやり取りをしていましたので)多くは先の6月1日(土)に行われました「福島県火力発電所からの焼却灰受け入れ問題についての緊急MTG」などでまとめた質問・要望・意見などと重なるものではありましたが、奥田市議、古谷代表の質問を経て、私からは、根拠になる具体的数値や情報の詳細とより新しい状況を、そして何より至上最悪の原発事故後3年目と日々向き合う皆さんのますます厳しい現状と、年々深刻さ増す心痛とを補足させていただきました。皆さん大変神妙に、じっくり聞いてくださり、流石に去年の今年ですので、内容は内部被曝についてもほぼ理解していただくことができました。

 今回は、昨年の「一般廃棄物」としてのガレキ受け入れの時とは県の立場は大きく異なり、必要に応じた能動的な現地立入調査や放射能関連の検査ができている(大分県ならではの県外からの産業廃棄物受け入れについてのH18年施行条例により)ということもあり、廃棄物対策課の方々は、今後も更に真摯に対応してくださる旨、約束してくださいました。また、「(北九州市や他県にあったような)対応や隠蔽のようなことはしませんから、私たちに入りにくい情報がまたありましたら教えてください。(電話対応に追われて日常の業務に支障が出ておりますので、できればあの…まとめていただけると助かります(≧人≦) )」とのことです。

 今後につきましては、(詳細はここには書けませんが)これまで学んだことを踏まえた上で、先の話し合いでの具体策を含めた対応を、津久見の市議さん方を中心に一緒に慎重に進めていくための連絡会議を持つ予定です。

 問い合わせ、新しい情報、ご協力いただけることなどございましたら、本会まで電話番号などの連絡先を添えてご連絡下さいませ。折り返しお電話いたします。
メールは、earthchild311☆gmail.com ←☆を@に変えて送信してください。

 以上、よろしくお願い申し上げます。

大地と子どもの未来を考える会 代表 後藤久美子

2013年1月20日日曜日

21世紀環境【豊後高田市】共生型住宅のモデル整備建設促進事業

大分県豊後高田市HPより
http://www.city.bungotakada.oita.jp/kankyo/page_00015.html

21世紀環境共生型住宅のモデル整備建設促進事業
最終更新日:2012年6月13日

本市では、地球温暖化対策を推進する上で、家庭部門から排出される二酸化炭素排出量の削減を行うため、平成21年度に環境省の補助事業「21世紀環境共生型住宅のモデル整備による建設促進事業」により、住宅のライフサイクル全体で環境負荷の低減が可能な住宅設計手法を活用したエコハウスモデル住宅を整備し、地域の建築設計事務所や工務店等にエコハウスに対する知識や技術向上を図るとともに、地域住民にエコハウスのメリット等を直接体験してもらうため、展示見学会等の普及啓発を行いエコハウスの需要を創出し、環境負荷の少ない地域づくりを行っています。

エコハウスとは
地域の気候風土や敷地の条件、住まい方に応じて自然エネルギーが最大限に活かされることと、さらに身近に手に入る地域の材料を使うなど、環境に負担をかけない方法で建てられることがエコハウスの基本となります。
環境省エコハウスモデル事業では、「環境基本性能の確保」「自然・再生可能エネルギー活用」「エコライフスタイルと住まい方」の3つのテーマを基本的な考えとした上で、地域の特性を十分に活かした家づくりを目指しています。

1 環境基本性能の確保
1)断熱 2)気密  3)日射遮蔽 4)日射導入 5)蓄熱 6)通風 7)換気 8)自然素材といったことが十分に理解され、実践されていることが基本になります。住まいの基本性能を確保することで、住まいに必要なエネルギーを最小限に抑えるこができ、かつ快適な住宅となります。
2 自然・再生可能エネルギー活用
環境基本性能を確保した上で、必要なエネルギーは自然エネルギーを最大限利用し、なるべく化石燃料に頼らない生活ができることがエコハウスに求められます。地域の特徴をよく読み取り、太陽光、太陽熱、風、地中熱、水、バイオマス、温度差を上手に生かす技術や工夫が大切です。
3 エコライフスタイルと住まい方
現在人口は減少の傾向にありますが、その反面世帯数が増え、家庭からのエネルギー消費量が増加しています。集まって住むための新しい仕組みづくりや、農地付き住宅のような新しいライフスタイルの提案が住宅を考える上で必要です。日除けのために草木を植えたり、暑い時は窓を開ける、寒い時は一枚着るなど、住まい手の意識や行動も大切です。
4 地域らしさ
エコハウスがそれぞれの地域で永く受け入れられる、魅力ある住宅であるためには、地域の気候風土、文化に根ざした、地域らしい住宅であることが大切です。その地域らしさは、地域の気候風土、文化などにより長い間培われてきた地域資源でもあります。周辺環境、材料、工法、デザインなど、地域の特色を生かした住宅であることがエコハウスには求められます。



自立循環型住宅の設計に有効な技術(13の省エネルギー要素技術)  
◆自然エネルギー活用技術
自然風や太陽熱、太陽光などの自然エネルギーを化石エネルギーに代えて活用する技術
・要素技術 1 自然風:夏期夜間や中間期に外気を取り入れ、室内を涼しくする。
・要素技術 2 昼光利用:昼間の明るさを室内に取り入れ人工照明の利用を減らす。
・要素技術 3 太陽光発電:日中に太陽光で発電を行い、消費するエネルギーを自己生産する。
・要素技術 4 日射熱利用:冬期に開口部(窓)から日射熱取得し畜熱した熱を夜間に放熱利用する。
・要素技術 5 太陽熱給湯:太陽熱を導入した給湯システムを導入する。
◆建物外皮の熱遮断技術
断熱、日射遮蔽といった建物外皮の建築的措置により、熱の出入りを抑制し、室内環境を適正に保つ技術
・要素技術 6 建物外皮断熱:断熱化を図り、自然室温を維持して適時温度を実現する。
・要素技術 7 日射熱遮断手法:夏期や中間期に室内に侵入する日射を遮り涼しく保つ。
◆省エネルギー設備技術
エネルギー効率の高い機器やシステムを選択し、投入エネルギーを低減し、かつ快適性を向上させる技術
・要素技術 8 暖冷房設備計画:高効率な暖冷房システム・機器を剪定、設計する。
・要素技術 9 換気設備計画:要求性能にあった高効率な換気方式を選び、設計を工夫する。
・要素技術10 給湯設備計画:適切な熱源方式選定し、高効率な給湯設備を導入する。
・要素技術11 照明設備計画:適切な照明配置を行い、器具を選定する。
・要素技術12 高効率家電機器の導入:家電機器の買替時になどに省エネ家電機器を選定する。
・要素技術13 水と生ゴミの処理と効率的利用:水の有効利用と排水・生ゴミの効率的な処理を図る。



環境省エコハウスモデル事業
環境省エコハウスモデル事業(21世紀環境共生型住宅のモデル整備による建設促進事業)は、全国20箇所の自治体が地域の特色にあったエコハウモデル住宅の整備や普及活動を行うために取組んでいる事業です。
 
   環境省  ホームページ: http://www.env.go.jp/policy/ecohouse/ 


自立循環型住宅への設計手法(エコハウス設計手法)   
自立循環型住宅(エコハウス)とは気候や敷地特性など住宅の立地条件及び住まい方に応じて極力自然エネルギーを活用した上で、建物と設備機器の設計や選択に注意を払うことによって、居住時や利便性の水準を向上させつつも、居住時のエネルギー消費量(二酸化炭素排出量)を2000年頃の標準的な住宅と 比較して50%にまで削減可能な住宅のことです。
 
   財団法人 建築環境・省エネルギー機構  ホームページ: http://www.jjj-design.org/index.html


エコハウスモデル住宅の整備概要

木造軸組伝統構法を用いた土壁と土間のある住宅で、自然エネルギー(自然風・太陽光・日射熱等)活用技術や建物外皮断熱技術等を活用した省エネ設備に頼らない自然素材を多様した環境負荷の少ないエコ住宅として、居住形態に合わせた2タイプのエコハウスを整備しました。

【主に活用している要素技術】
・土間と土壁
  土壁による調湿機能と日射熱を利用した土間の畜熱効果
・自然風の利用
  卓越風を取り込む有効な開口部と通風路の確保
・日射遮蔽
  長い軒の出による夏期・中間期の日射遮蔽
・建物外皮断熱
  断熱材の適切な選択と施工

エコハウスモデル住宅(西真玉)~徳六の風舎~
Iターン夫婦が自然豊かな里山で田舎暮らしができる住まいとして、日当たりと風通しのよい周囲の景観に調和した風を感じることができる省エネ住宅
・場所:豊後高田市西真玉4334番地1
・構造:木造平屋建て(木造軸組工法)
・床面積:A=117.04m2(35.46坪)

エコハウスモデル住宅(田染小崎)~田染荘の家~
日本古来の原風景が残された田染荘の景観と調和した伝統工法による木造住宅で通風や日射熱等自然エネルギーを活用した子育て世帯向けの省エネ住宅
・場所:豊後高田市田染小崎2803番地1
・構造:木造2階建て(木造軸組工法)
・床面積:A=148.00m2(44.84坪)

建築仕様
エコハウスモデル住宅(西真玉)~徳六の風舎~
エコハウスモデル住宅(田染小崎)~田染荘の家~
エコハウスモデル住宅見学会
エコハウスモデル住宅見学会開催中

エコハウスモデル住宅の見学会を開催しています。エコハウスに興味のある方、伝統工法による木造住宅に興味のある方、これから新築やリフォームをお考えの方は、お気軽にお問い合わせください。

●見学は随時受付けていますが、事前に申込が必要になります。(土、日、祝日除く)

+++見学会のみどころ+++

エコハウスモデル住宅(西真玉)
●自然風の利用
*卓越風を取込む開口部とその配置
 ・風を呼び込む袖壁、建具(ヌレエンの引き戸)
 ・室内の通風経路の開放性
●木製建具
*引込み戸による広い開口部
 ・通風雨戸
 ・摺上げ障子による通風確保と風量調整
●土壁と土間
*大壁造り土壁による蓄熱と空気の浄化
 ・土間の日射熱利用と蓄熱
●日射遮蔽-----微気候デザイン、長い軒出し、すだれ
*落葉高木の微気候植栽(空調装置としての植栽計画)
 ・軒出し長さは1m
●木材は全て県産材を使用
・使用材料は県産材の杉・桧
●天窓による昼光利用
・北側に天窓を設置
●24時間換気を床下暖房に利用
・24時間換気設備を高効率に利用
●土壁(大壁)のコアシステム
・計画方式としてコアシステムを採用している。その利点として、1)広い外部開口部の確保が可能、2)建物中核部の蓄熱調質壁の確保と耐震性、3)回りに通路スペースを確保、4)風を分割して和らげる。




エコハウスモデル住宅(田染小崎)
●田染荘の風景としての家
・田染荘の原風景に溶け込むようなシルエットと伝統工法の伝承
●自然エネルギーの活用
・軒を長くし、夏期の日射遮蔽
・南北軸の中土間により、室内通風経路の確保
●建物外皮の熱遮断
・建物外皮は、土壁に高性能グラスウールを充填断熱
●土壁と土間
・日射熱を利用した土間(田染石)の畜熱
・土壁と漆喰塗りによる調湿効果
●屋根裏換気設備
・小屋裏の熱気を排熱し、外気温に近づけることで2階の部屋の温度を下げる


【会場案内図】
○エコハウスモデル住宅(西真玉)
○エコハウスモデル住宅(田染小崎)
建築相談のポイント
◇建築相談については、次のような考えをまとめておくと、有意義な相談ができると思います。
 

ポイント1  どんな暮らし方をする家を建てたいかライフスタイルを想定しておきましょう

・居住する世帯内容(夫婦のみ、夫婦と子供、三世代同居等)、介護を容易に行えるような家、将来の世帯構成の変化に対応できる家等


ポイント2  家の構造やデザインをどのようなものにしたいかイメージをまとめておきましょう

・構造(木造・鉄骨・鉄筋コンクリート・プレハブ等)、敷地面積や敷地の状況、床面積、間取り、外観・庭のイメージ、導入したい設備等


ポイント3  省エネ技術要素の取入れは大変重要です。どのような省エネ技術の要素を取り入れた住まいづくりを行いたいか温熱環境や省エネに対する要望をまとめておきましょう

・自然エネルギーを主に利用して快適さを達成できる住まい(自然風や日射熱を最大限利用できる建築的仕様とし、適切な外皮断熱と日射遮蔽対策を配慮)
・自然エネルギーの利用と設備機器利用の両立させて快適性を達成できる住まい(自然風や日射熱を設計上の工夫により上手く利用し、気密・断熱性能を向上させ暖冷房負荷の低減を図る)
・省エネ設備機器を主に利用して快適さを達成できる住まい(暖冷房機器・照明設備等の設備機器を利用し、室内環境の調整を機械的にコントロールし、気密・断熱性能を向上させ暖冷房負荷の低減を図る)


ポイント4  建築や改修にかかる総費用の予算額や資金調達計画について、ある程度決めておきましょう


ポイント5  建築スケジュール(完成日)をある程度決めておきましょう


お問い合わせ
豊後高田市役所 環境課
〒879-0692 大分県豊後高田市御玉114番地
電話番号0978-22-3100 ファックス番号0978-22-3795
メールアドレス:kankyou01@city.bungotakada.oita.jp

2012年11月24日土曜日

木下黄太氏 講演会 IN 大分(チラシ画像)

木下黄太氏 講演会 IN 大分
「あなたの大切な人は首都圏にいませんか?」
チラシ画像ができました。



 広めるのに、ダウンロードしてください

2012年11月20日火曜日

木下黄太氏 講演会 IN 大分

★講演会開催のお知らせ★先着150名様★

テレビ・新聞が伝えない放射能汚染の現実。そして、日本の運命は…?
「あなたの大切な人は首都圏にいませんか?」

木下黄太氏 講演会 IN 大分

3.11から1年8か月が経過しました。大分県でも津久見の災害ガレキ受け入れが消滅したため、放射能問題への意識は薄らいでいるかのようです。そんな中、北九州市は9月より災害ガレキ焼却を開始。隣県ということもあり、大分県各地より、健康被害の声も聞こえてきます。

また、汚染源である福島第一原発の収束は程遠く、毎日24億ベクレルの放射性物質を放出中です。関東における災害ガレキの焼却も含め、南東北・関東など広大な範囲で、放射能汚染は確実に上乗せされています。また、健康被害の情報も増加・深刻化の一途です。

しかしながら、日本の大手メディアは、この情報を伝えません。よって、気づいた人々や健康被害を実感した人々が西日本へと移住・疎開している現状があるものの、多くの日本人は、3.11以前と変わらない生活を続けています。

今回は、このような放射能問題に最も詳しく、いち早く西日本への移住・疎開を呼びかけられているジャーナリスト・木下黄太さんをお迎えし、放射能汚染の現実とこれからの日本がどうなるかのか?余すところなく、ご講演いただきます。

この機会をお聴き逃しなく!

【講演】
木下 黄太 氏(ジャーナリスト・放射能防御プロジェクト代表)
http://www.kinositakouta.com/home
http://www.radiationdefense.jp/

【開催日時】 2012年12月8日(土)14時30分~17時00分
【開催場所】 消費生活・男女共同参画プラザ アイネス(2F大会議室)
http://www.pref.oita.jp/soshiki/13040/
【参加費】   500円

★ご予約はこちら!★

oita1208@gmail.com
*以下を入力し、メールにて、ご予約ください。

①お名前
②予約人数
③連絡先(確認のために連絡を行うことがあります)
④紹介者のお名前(紹介者がある場合のみ)
⑤託児室の希望(ご用意しています)

*参加費は、当日、受付でお支払ください。


主催:大地と子どもの未来を考える会